洗濯が思うようにできない

アメリカでは日本のような洗濯はできません。
そもそも、洗濯機が自宅に無い人もたくさんいるのです。

その理由は、アメリカの住宅というのは、実は日本の住宅よりも長持ちします。
ですから、築百年という住宅もたくさんあります。
そんな家は排水溝の設備がその当時のままとなっているので、洗濯機を家で使うと排水溝が詰まるのです。
そのため、アパート暮らしの方は基本、共同のランドリールームを使います。

アメリカに来た当時、このシステムにかなりストレスが溜まりました。
使いたい時に洗濯機が埋まっていたり、故障も多いので、その度にコインランドリーに行かないといけません。

一軒家を買い、自宅に洗濯機があることは良いのですが、アメリカでは外干し禁止です。
これは外観を損ねるからです。
乾燥機がどの家庭にもあるのが当たり前の光景です。

自由に洗濯ができるようになっても、洗濯の干し方に制限があるアメリカの住宅事情、これは何とかして欲しいです。
姉夫婦が愛知の西尾市に建てた輸入住宅は、うちと同じような外観ですが、洗濯物干し放題でうらやましい。

家は変わっても自分は変わらなかった

モデルハウスのような輸入住宅を建てたら、こんな雑誌みたいなおしゃれなインテリアにしようとか、こういうライフスタイルにしようと思って食器類やキッチンにこだわりましたが、意外と思い描いている理想の暮らしにはならないものだと思いました。
勝手に家が変われば生活スタイルも変わると思っていましたが、やっぱり人間って楽な方へ流れるなと実感しました。買ったおしゃれなプレートや箸置きは面倒臭いという理由から使わなくなりましたし、キッチンカウンターは物置になり、そこから食事を運ぶことがなくなりました。逆に遠回りをしてお皿を運んでいます。
けれど、家族全員その方が居心地が良いと感じ、あえてひと手間増やしておしゃれを演出しなくても良いと思ったようです。張り切ってこだわってはみたものの、人は簡単にいつものペースを崩せないのだなとわかりました。結局今となっては要らないものをたくさん買ってしまったので、これから家を建てる人には間取りは変わっても自分は変わらないと言っておきたいです。